疾患と治療方法 / 泌尿器科疾患の解説

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術

腹部または側腹部に3−4カ所の小さな創を作成し、そこから内視鏡(腹腔鏡)と専用の器具を挿入してカメラの映像を見ながら手術を行う方法です。腹部から到達する方法(腹腔鏡下手術)と側腹部から到達する方法(後腹膜腔鏡下手術)があります。当科では2013年より前立腺癌に対してda Vinciを用いたロボット支援手術も開始しました。

適応となる疾患

多くの泌尿器科手術を腹腔鏡下で手術することができます。当科で行っている主な腹腔鏡下(後腹膜腔鏡下を含む)手術一覧です。表をご参照ください。

疾患 術式
副腎腫瘍(副腎がん、転移性腫瘍あり) 副腎摘除術
腎がん その他腎腫瘍 根治的腎摘除術 腎部分切除術
腎盂尿管腫瘍 腎尿管全摘除術
前立腺癌 ロボット支援前立腺全摘除術(da Vinci手術)
非触知精巣(停留精巣) 精巣固定術(二期手術)
精索静脈瘤 高位結紮術
腎盂尿管移行部狭窄、尿管狭窄 腎盂形成術 尿管尿管吻合術
腎移植提供 移植腎採取術
後腹膜腫瘍 腫瘍摘出術

腎細胞癌など悪性腫瘍を始め、小児の泌尿器疾患や腎移植時の移植腎採取も腹腔鏡下(あるいは後腹膜腔鏡下)手術を積極的に行っています。2013年から開始されたロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術も増えております。