尿路結石症
※当科には体外衝撃波結石破砕装置(ESWL)や経尿道的または経皮的砕石装置がございません。原則的に上部尿路(腎臓~尿管)結石症の診察・治療は行っていません
尿路結石症は、腎臓から尿管、膀胱、尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。
症状
突然生じる激しい痛みと血尿が典型的な症状です。歩けないほどの痛みを生じたり、吐気や嘔吐が起こったりすることもあります。
腎結石では無症状であることが多いですが、尿管内に結石が流れ、結石のサイズが大きく詰まってしまうと、尿の流れが悪くなり尿管内の圧力が上がることで背中~腰、下腹部などに強い痛みを生じます。膀胱結石や尿道結石では頻尿、排尿時痛、残尿感などの膀胱刺激症状とよばれる症状や、尿が途中で途切れたりすることがあります。
疫学
上部尿路(腎臓~尿管)結石の発生は人口10万人あたり138人で、男性が女性の2.2倍多く発生します
下部尿路(膀胱~尿道)結石の発生は人口10万人あたり12人で、男性が女性の4.6倍多く発生します。
結石の原因は食事、代謝異常、慢性的な尿路の感染、尿路の通過障害など多くあり、様々な要因によって発生します。
検査
血尿になっていないか、感染していないかを調べるために尿検査をし、石の位置を調べるためや水腎(腎臓に水が貯まりすぎている状態)になっていないか調べるためにレントゲン、エコー、CTなどで検査します。
治療
痛みへの対応:
救急外来で対応することが多く、鎮痛薬(座薬や注射薬)を使って痛みを抑えます。尿の流れを良くするために点滴をすることもあります。
結石自体の治療:
・自然排石の促進
画像検査によって石の大きさなどから自然に流れる可能性があると判断された場合、尿と一緒に流れるように、水分(1日2000ml以上)をとったり運動や薬を飲んでもらったりして、保存的に治療をします。
・砕石治療
自然排石しなかった場合や、検査の時点で自然排石が困難と判断された場合、外科的な治療を行います。体外衝撃波砕石術(体外から衝撃波を発し体内の結石を破砕する)や、内視鏡下砕石術(尿道から逆行性に内視鏡を膀胱、尿管/腎盂に挿入し結石を破砕・回収する)、経皮的砕石術(経皮的に腰背部から腎盂に入るルートを作成しそこから内視鏡を入れて結石を破砕・回収する)などがあり、結石の場所や大きさ、患者様の体の状態などによって治療法が選択されます。
結石の成分によってそれぞれ食事療法や薬物療法があり、それらにより再発率を低下することができます。